tb019  データの表示様式



コマンドによってはデータの表示様式を調整できるものがあります。
 

(1) 数値データの表示様式

ここではExampleデータセットauto.dtaを用いて具体的な用例を紹介します。

. sysuse auto.dta

燃費性能を表す変数mpg(miles per gallon)の平均値、標準偏差、最小値、最大値を米国製/外国製に分けて表にしてみます。使用するのはtabstatコマンドです。

表示様式について何も指定しないと次のような出力が得られます。

これに対し、表示様式として%8.2fと指定すると次のような出力となります。

%8.2fという指定における"f"は固定様式(fixed format)を意味するものです。"8"は最大有効桁数を表し、"2"は小数点以下の桁数を表します。デフォルトでは整数値であったものもすべて12.00のような形式になっている点に注意してください。

今度は%8.3gと指定してみます。

この場合の"g"は一般様式(general format)を意味するもので、表示様式の決定に際してはStataの裁量が加わります。このため整数値はそのままの形で表示されるようになります。%8.3gという指定における"8"は最大有効桁数を表し、"3"は最小有効桁数を表します。固定様式の場合と異なり、小数点以下の桁数は一律ではない点に注意してください。なお、%8.0gと指定した場合の出力は次のようになります。


 

(2) 文字列データの表示様式

Exampleデータセットauto.dtaにはmakeという文字列変数も含まれています。その内容をリスト出力してみましょう。

. list make mpg foreign in 1/5, nolabel

ここで注意すべきはmakeの表示様式が%-18sと設定されていることです。この場合の"-"は左寄せを意味するわけですが、これを%18sに設定変更してみます。メニュー操作の場合にはVariables Managerを使用、もしくはPropertiesウィンドウ内で設定変更を行います。

文字列データの表示が右寄せに変化した点に注意してください。


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