Stata18用ではデフォルトで設定されるグラフスキームが従来の s2color から新たに導入された stcolor に変更されました。このため生成されるグラフの様式が大きく変化することになります。具体的には縦横比 (aspect ratio) や凡例の配置等に変化が生じます。一例を示すと次のようになります。
. sysuse auto.dta
. twoway (scatter price mpg) (lowess price mpg), subtitle("Price vs. MPG")
デフォルトスキームの変更に伴い、意に沿わないグラフが生成されてしまう場合があります。新たな stcolor を前提に様式調整を図るのが正攻法と言えますが、従来の s2color を前提に互換性を維持するというアプローチも取れます。上の例で言えば、
. twoway (scatter price mpg) (lowess price mpg), subtitle("Price vs.
MPG") scheme(s2color)
という形でスキーム名 s2color を明示してやれば従来様式のグラフが生成できます。
個々のグラフごとにコマンド修正を行うのは面倒という場合には
. set scheme s2color, permanently
とコマンド投入することにより、従来スキームを恒久化することも可能です。
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