1. tableコマンド
Stata17ではテーブル作成機能が大幅に強化されました。その中核をなすコマンドが table コマンドです。
tableコマンド自体は従来からも存在していたわけですが、Stata17版では機能が強化されると共にコマンド仕様が刷新されました。このためdoファイルやプログラム中でtableコマンドを使用していた場合には
互換性上の問題 が発生します。
その詳細と回避策についてはStata17用の
CS版解説書 BR04 もしくは PS版解説書 PS01
に記載してあります。
2. 拡張回帰モデル
ERM (extended regression model) はStata16でサポートされた新機能であり、内生共変量、処置効果、標本選択に伴う問題を包括的に扱える枠組を提供します。その際、モデルフィットの分析には
margins コマンドが重要な役割を果すわけですが、Stata17ではそのインタフェースが一新されています。Stata16でERM機能を使った分析を行われている場合には分析結果に違いが生じる可能性がありますのでご注意ください。
3. ベイズ分析
ベイズ論的推論を行う枠組の中で 変量効果 (random effect) のサポート方式が刷新されました。パネルデータや多階層データを対象にベイズ論的推論を行おうとする場合には注意が必要です。
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