1. 応用分野
FlexPDEは偏微分方程式によって記述される様々な数学モデルに適用できます。以下はその一例です。
- 電磁気学
- 熱伝導
- 流体力学
- 材料力学
- 量子力学
- 化学反応
製品にはこれらの問題に関する数多くのサンプルスクリプトが含まれています。さらにMath工房では英文書籍"単純な物理場"をベースとした
サンプルスクリプト集 を日本語解説付きで提供しています。
2. FlexPDEの実行サンプル
3. FlexPDEの特長
汎用的な偏微分方程式ソルバであるFlexPDEには次のような機能・特長があります。
- 2次元の問題に限らず、1次元、3次元の問題にも対応できます。
- 定常状態の解析に留まらず時間依存の非定常問題も扱えます。
- 固有値問題(モード解析)に対応した機能も用意されています。
- 空間メッシュ、時間メッシュは要求精度に応じて自動的に細分化されます。
- 連立偏微分方程式や非線形の問題も扱えます。
- 複素数やベクトル変数の扱いが可能です。
- 多様なグラフィックス機能、エクスポート機能が用意されています。
4. スクリプト構成
偏微分方程式を中核とした数学モデルはFlexPDEのスクリプト言語によって記述されます。主だった構成要素(セクション)には次のようなものがあります。
セクション |
記述内容 |
TITLE |
問題に対する表題を記述します。 |
SELECT |
各種実行オプションを指定します。 |
COORDINATES |
座標系を規定します。 |
VARIABLES |
求解対象の従属変数を指定します(複数指定可)。 |
DEFINITIONS |
関係する数式やパラメータを定義します。 |
EQUATIONS |
偏微分方程式を記述します。 |
BOUNDARIES |
ドメインの形状と境界条件を規定します。 |
PLOTS |
出力するグラフィックスの種類と様式を指定します。 |
END |
問題記述の終端を指示します。 |